「大相撲春場所・３日目」（１０日、エディオンアリーナ大阪）

　大好きな阪神タイガースをしこ名にする西序二段６５枚目の朝阪神（１９）＝高砂＝が安藤桜（式秀）を小手投げで倒し、“本拠地開幕”２連勝とした。初日から連勝は昨年の初場所以来７場所ぶり。

　立ち合い、当たって、右から抱える形になると、休まず出て、最後は豪快に投げた。「中途半端じゃなく、あの形になればそれしかない。当たって（突き押しで）前に持っていきたかったけど勝ったので良かった。まだここから負け越しもある。気持ちを引き締めていく」と力を込めた。

　大阪府泉大津市出身で幼少期よりプロ野球・阪神の大ファン。１８年春場所、朝塩本から改名して丸２年。「勝ち越して、六甲おろしを歌う」と、プロ野球開幕前、阪神の名を背負い、大阪で負けられない。

　うれしい知らせがあった。幼少期より声援を送った阪神のスター、鳥谷敬内野手がロッテへ移籍することが報じられた。「ずっと阪神を引っ張ってくれた。リーグが違うのでまだ良かった。ロッテに行っても応援します。ユニホームが変わっても、交流戦でも応援しますよ」と語った。

　新型コロナウイルス感染拡大でプロ野球も延期。「やってくれるならいい。延期することで戦力もまた変わってくるかも。今年は陽川、江越がブレークしてほしい」と期待。「４番は大山。前後が外国人がいいのでは。点を取らないと。ピッチャーはいいので」と早や開幕オーダーを予想するなど、連勝で気分も乗っている。