フライ級・並木月海が五輪!入江に続き日本女子初 幼なじみは空手の那須川天心

 「ボクシング・東京五輪アジア・オセアニア予選」(9日、アンマン)

 女子フライ級準々決勝で並木月海(21)=自衛隊=がタイ選手に5-0で判定勝ちし、五輪出場を決めた。同じく9日に4強入りしたフェザー級の入江聖奈(19)=日体大=とともに、2012年ロンドン大会で採用された五輪の女子ボクシングで日本勢初出場となる。また、10日は入江が準決勝で韓国選手に5-0で判定勝ちし、11日の決勝に進んだ。

 五輪を引き寄せたのは信頼する伝家の宝刀だった。最終ラウンド直前。153センチの小さな体を生かした機敏な左ストレートがさく裂。「全てをあの左ストレートにかけた」。度胸も十分の並木が、ジャッジ5人全員の支持を集める完勝だ。

 幼稚園の頃から空手、キックボクシングで男の子に立ち向かい、出入りの速さ、打ち負けないパンチ力を磨いていった。格闘技漬けの青春を振り返り「今までやってきたことが出てくれた」と満足げ。“神童”那須川天心とは空手の同支部に所属した幼なじみで、小学生の時には空手で対戦するなど切磋琢磨(せっさたくま)した仲だが、大勝負の前に「そういえば何も届いていない。帰ったら何で(激励が)ないんだと言っておきます」と笑う。

 日本のエース格として五輪ではメダル候補としての期待が高まる。中学1年生の頃に「普通の女の子になりたい」と1年格闘技から離れたが、物足りなかった。「(普通の女子に)戻らなくて良かったかな」と照れ笑いした。

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