Bリーグ無観客開催 千葉PG富樫「色んな考えがある中での試合だった」
「バスケットボール・Bリーグ、千葉80-88宇都宮」(14日、船橋アリーナ)
史上初の無観客で、約1カ月ぶりにリーグ戦が再開した。通常なら約5000人がスタンドを埋める千葉-宇都宮の好カードは、アウェーの宇都宮が88-80で勝利した。
宇都宮の日本代表SG比江島慎は「無観客ですごい独特な雰囲気だったけど、やるべきことはやれた」と振り返った。一方で「あっちゃいけないことかもしれないけれど、(気持ちの)持って行き方はすごく難しかった。大勢見てくれていた方がモチベーションが上がるのは正直なところ」と複雑な心境を吐露した。
千葉のエースPG富樫勇樹は「この試合をすることが正しいのか、色んな選手が色んな考えがある中での試合だった」と言う。それでも「やると決まっていたので、一人の選手として最大の準備をして試合に臨めたかなと思う。あらためて、プロのBリーグはたくさんのファン、ブースターで作られていると感じた」と語った。
また、千葉の大野篤史ヘッドコーチが「軒並みイベントが中止になる中、お客さんがいるいないより、この社会情勢の中でゲームをすること。コンタクトが多い、飛沫、汗が多いスポーツをやるということで、選手の気持ちをくんでほしいという思いはあります」と、思いを代弁する一幕もあった。
試合は、照明などの過度な演出はなし。無人のスタンドは「コロナニショウリ!」のメッセージが記された中、スタジアムDJの声と音楽がいつも以上に響いて聞こえた。報道陣や運営スタッフは入場時に検温し、マスク着用を義務づけ。アルコールの使用も促された。