Bリーグ1試合中止 3人続けて“体調不良”で配慮「不安をぬぐいきれない」
「バスケットボール・Bリーグ、川崎-北海道」(14日、とどろきアリーナ)
無観客で再開するはずだったリーグ戦が、突如中止となった。リーグ側は、北海道の選手3人に前日から試合直前にかけて、37度5分以下ながら微熱があったことなど、体調不良が見られたためとしている。試合中止が決まった時点で新型コロナウイルスの症状や、感染の結果が出ているというわけではないことが説明された。
まず選手のうちの1人が、13日に喉の違和感を訴えていたが、体温は36・5度だった。しかし、試合当日の朝に検温したところ37・1度あったため、北海道の判断でホテル待機となった。
さらに、2人の選手が会場入りしてから体温が37・1度と37・3度あることが分かった。Bリーグ側は両チームに事情を確認し、大河正明チェアマンに報告。その上でチェアマン判断で試合中止が決められた。
試合中止の発表は午後6時20分頃で、試合開始予定時刻から15分が過ぎていた。Bリーグの広報責任者である、B.MARKETING株式会社執行役員・メディア統括の増田匡彦氏は、両クラブの社長との議論が「なかなか不安をぬぐいきれないということもありまして」と長引き、チェアマンの判断をあおぐ必要があることも含めて、時間がかかったと説明した。
あくまで、中止が決まった時点では体調不良を訴えた選手について、新型コロナウイルス感染の結論は出ていない。増田氏は他の選手への影響を考え、「本日の試合を無理やり開催するまでもないということで、リーグの方で中止を判断させていただいた」としている。
Bリーグのガイドラインとしては、体調不良を訴える選手の人数は設定されていないといい、また、「37・5度かつ何日も熱が続いている」(増田氏)という状況が想定されていたという。朝から3人が続けて体調不良を訴えたことは、「判断するためのインパクトとしては大きかったです」とした。
川崎-北海道は15日にも同会場で午後4時5分に予定されている。試合開催の可否は、両チームの選手の体調から判断するとしている。また、この時点では他のカードへの影響はないとしている。