タカマツ4強!世界1位を撃破 大会後のツアー中断知り、高橋礼「絶対勝ってやるぞ」
「バドミントン・全英オープン」(13日、バーミンガム)
各種目の準々決勝が行われ、女子ダブルスは高橋礼華(29)、松友美佐紀組(28)=日本ユニシス=が世界ランキング1位の陳清晨、賈一凡組(中国)に2-1で勝ち、韓国ペアを下した福島由紀、広田彩花組(アメリカンベイプ岐阜)とともに4強入りした。準決勝で両ペアが対戦する。永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)は敗退。女子シングルスの奥原希望(太陽ホールディングス)は世界選手権覇者のシンドゥ・プサルラ(インド)に逆転勝ちした。
リオ五輪の金メダルペアが底力を発揮した。女子ダブルスの高橋礼、松友組が世界1位の中国ペアを振り切り、優勝した16年以来の4強入りを決めた。
直近の対戦だった2019年9月の中国オープンはストレートで敗れたが、それ以前は勝ちと負けが交互。高橋礼は「今日は勝つ番だと勝手に思っていた」と強気で挑んだ。
5点差まで離された第2ゲームは終盤に粘って先にマッチポイントを握った。そこから3連続失点で最終ゲームに持ち込まれたが慌てない。前半の競り合いを我慢すると相手の集中力が切れ、最後は8連続得点で圧倒。松友は「久しぶりにいい試合ができたと思うので良かった」と表情を緩めた。
試合前、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で大会後のツアー中断を知った。4月下旬までの東京五輪代表争いで最後の大会となる可能性もある。「その(中断の)情報を聞いてからなおさら、絶対勝ってやるぞという気持ちになった」と高橋礼。強い思いで勝利をたぐり寄せた。