五輪代表・鈴木雄介「今年開催されることを頭に入れながら調整」
東京五輪の競歩男子50キロ代表で世界選手権金メダリストの鈴木雄介(32)=富士通=が14日、石川県小松市で開かれた全日本能美大会の前日会見に出席した。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今夏の五輪開催が危惧されている現状に「私たちがコントロールできるところではない。今年開催されることを頭に入れながら調整していく」と語った。予防策として人混みや電車移動をなるべく避け、手洗いやうがいを徹底しているという。
20キロの五輪代表選考会を兼ねる今大会は、50キロに向けた調整の一環として出場する。「20キロのスピードをもって50キロを歩ききる方法が、東京五輪での金メダルに近づくと考えている」。男子50キロが行われる8月7日だけを見据え、故郷石川で世界の歩きを披露する。
会見には2大会連続の五輪を狙う高橋英輝(富士通)や、ドーハ世界選手権6位の池田向希(東洋大)も出席した。高橋は2月の日本選手権で歩型違反による警告も重なって3位に終わり「歩型の面で課題が出たので体の使い方を修正してきた」と語った。池田は「東洋大らしい攻めのレースができれば」と意欲満々。派遣設定記録(1時間20分0秒)を満たして優勝すれば五輪代表に決定する。