千葉のエース・富樫勇樹が複雑な胸中語る 五輪「やりたいけど…」
「バスケットボール・Bリーグ、千葉80-88宇都宮」(14日、船橋アリーナ)
バスケットボールのBリーグが14日、リーグ史上初の無観客で約1カ月ぶりに再開した。
通常なら約5000人がアリーナを埋める千葉-宇都宮戦だが、華麗なシュートが決まっても歓声は響かない。照明など過度な演出はせず、報道陣や運営スタッフは検温、マスク着用が義務づけられた。厳戒態勢の中、試合が行われた。
選手の胸中は複雑だ。プレーできる喜びを感じた一方、宇都宮の日本代表SG比江島慎は「(気持ちの)もっていき方はすごく難しかった」。千葉のエースPG富樫勇樹は「試合をすることが正しいのか、いろんな考えがある中での試合だった」と振り返り、無観客だからこそ「あらためて声援の大きさを感じた」と感謝した。
また、富樫は「全員が気持ちよくプレー、応援できる環境じゃないと五輪も成功しないと思う。やりたい気持ちはあるけど、安全面も重視してほしい」と複雑な胸中を語った。