Bリーグ連日中止…審判1人が37・5度以上の発熱 今後については週明けに再協議へ
「バスケットボール・B1、千葉-宇都宮」(15日、船橋アリーナ)
B1は9試合を予定していたが、試合開始直前に千葉-宇都宮の中止が決定した。男性審判1人に37・5度以上の発熱が見られたためで、試合開始予定時間から1時間以上遅れて中止が決まった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて一時中断したリーグ戦は、14日から無観客で再開。北海道に体調不良者3人が出たため14日に中止となった川崎-北海道は、川崎が97-71で勝利した。
待てども待てども始まらない。当初のトスアップ時刻は午後3時10分。1時間8分後の午後4時18分、困惑ムードが漂う無観客のアリーナにようやく試合中止のアナウンスが響いた。
理由は審判1人が会場入り時に37・5度以上発熱があったため。当該審判は午後1時頃会場に到着したが、その後は別の建物で隔離されたという。もともと会場側が「37・5度以上の発熱がある人は入場できない」と定めていたことも重なり、リーグ幹部と両クラブ社長で協議。午後4時頃に中止を決めた。
厚生労働省が新型コロナウイルス感染症の疑い例としている37・5度が4日間続くことや呼吸器症状などはないが、当該審判は14日の千葉-宇都宮戦も担当。Bリーグの現場担当者は「コロナかどうかは白黒ついていない状況」と説明し「一番は選手の安全を守ること」とリスクを考慮して判断したとした。
開始直前のウオーミングアップに千葉の選手は姿を見せなかったのに対し、宇都宮の選手は午後3時43分までアリーナにとどまった。これは「両クラブに任せていた」(Bリーグ)と説明した。
世界中でスポーツイベント自粛の動きがある中、無観客でのリーグ再開に対し選手に不安の声があるのも事実だ。滋賀は米国人選手3人が欠場。富樫勇樹(千葉)は14日の試合後「プレーを嫌がっている選手もいる。いろんなリスクを背負ってもこの状況でプレーしないといけないのか、しっかり判断しないといけない」と発言していた。
Bリーグは今後の試合の実施について週明けにあらためてクラブ、選手会と協議の場を持つとしている。