「大相撲春場所・９日目」（１６日、エディオンアリーナ大阪）

　高熱のため８日目の１５日に休場した西前頭１５枚目の千代丸（２８）＝九重＝が新型コロナウイルス感染を判定するためのＰＣＲ検査を受けることになった。１５日朝に３９・７度、一夜明けた１６日の朝は４０度に熱が上がり、２日連続で高熱が治まらなかった。

　師匠の九重親方（元大関千代大海）から報告を受けた日本相撲協会危機管理部長の鏡山親方（元関脇多賀竜）が対応。「体は元気。蜂窩織炎（ほうかしきえん）の疑いが強い。熱が２日続いているからＰＣＲ検査を受ける」と現状を説明した。

　同部長によれば、大阪市内の病院で胸のレントゲン検査を受け異常は見当たらなかった。九重部屋で症状が出ているほかの力士もいない、という。

　今場所、発熱休場した十両以上の関取は千代丸が初めて。７日目の石浦戦で５勝目を挙げ、部屋に戻った後、３８・６度の熱があった。鏡山部長により隔離が指示され、現在は大阪市内の宿舎の個室で隔離されている。

　今場所は感染防止を徹底し、３７・５度以上の発熱が２日続けば休場。発熱が続けば、ＰＣＲ検査を受け、協会員で１人でも感染者が出れば途中打ち切りとなる。