JOC山下会長 モスクワの悲劇経験交え、東京五輪通常開催意欲も…
日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は16日、都内で行われた常務理事会後に報道陣に対応した。新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪の開催是非が問われる中、「色んな声はあると思う。ボイコットとなったモスクワ五輪の時、柔道代表は7人で、全員が初出場だったが、次の大会で代表になったのは私だけだった。日本だけじゃなく、世界の選手が人生を懸けてここ(東京五輪)に向けて準備してきている。安心安全な大会が2020年にできるように最善を尽くすのみ」と、通常開催への意欲を滲ませた。
ただ、「安心安全」をどう判断するのかを問われると「WHO(世界保健機関)や専門的な組織が検証している。我々に判断できるデータや根拠は持ってない」と、話すに止めた。