バドミントン11歳差ペア遠藤大由、渡辺勇大が世界1位撃破!男子ダブルス日本勢初V
「バドミントン・全英オープン」(15日、バーミンガム)
各種目の決勝が行われ、ダブルスで男子の遠藤大由(33)、渡辺勇大(22)組(日本ユニシス)が女子の福島由紀、広田彩花組(アメリカンベイプ岐阜)に続いて初優勝を果たした。遠藤、渡辺組は世界ランキング1位のマルクスフェルナルディ・ギデオン、ケビンサンジャヤ・スカムルヨ組(インドネシア)を2-1で下し、同種目の日本勢初制覇となった。
世界ランキング1位と我慢強く戦って男子ダブルスの栄冠をつかんだのは、33歳遠藤と22歳渡辺の11歳差ペアだった。2018年混合ダブルスに続く日本勢初制覇となった渡辺は「やはり何でも最初の1番は気持ちがいい」と誇らしげだった。
後衛からの強打、巧みなネット前でのさばきなど変幻自在に攻めてくる相手に、何度もレシーブを上げてチャンスを待った。最終ゲームは18-19からの逆転劇。16年リオデジャネイロ五輪に出場した早川とのコンビで過去3度決勝に進みながら優勝を逃した遠藤は「説明できないくらいうれしかった」。当時の映像を動画サイトで見ていたという渡辺と固く抱き合った。
ペア結成はリオ五輪後。そこからコンビネーションを磨いた。渡辺は「僕が遠藤さんにずっとくっついて、私生活でも一緒に過ごすこともある」と経験豊富なパートナーの背中から多くを学んだ。年齢差はあっても、決勝前日に携帯型ゲーム機で楽しむほど距離感は近い。
中身の濃い月日を過ごし、手に入れた全英王者の称号がゴールではない。当初から東京五輪を目指していたという遠藤は「これをいい自信にして、もっと上げていかないと」と貪欲に話した。