全米テニス協会が一方的延期発表の全仏オープンを批判「独断で下すべきではない」
全米テニス協会(USTA)は17日(日本時間18日)、新型コロナウイルス感染がパンデミックとなったことに関し、8月にニューヨークで開催予定の全米オープンの日程について声明を出した。
USTAは声明で「現時点でスケジュールを変更する予定はありません」と前提を示した上で「前例のない状況で、大会を延期する可能性も含め、あらゆる選択肢を想定します」と変更を余儀なくされる可能性も示唆した。
さらには「世界がひとつになろうとしている今、そのような決定は独断で下すべきでないと認識しています」とも明言。「従ってUSTAは他のグランドスラム、WTA、ATPそしてITF(国際テニス連盟)、レーバー杯も含め、パートナーとの協議の上で決定します」と方針を示した。
これは同日、グランドスラムの第2戦である全仏オープンが5月24日の開幕予定を9月20日に延期すると発表したことを意識したものと考えられる。ボストンで開催予定のレーバー杯は全仏オープンが新たに設定した日程と重なることになり、公式サイトでフランス連盟の決定を批判している。USTAも他大会との協議なく発表された決定に関し、同調しない姿勢を示した。