麻生財務相“呪われたオリンピック” 国内では不適切発言?「事実でしょうが」
麻生太郎財務相は18日の参院財政金融委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪・パラリンピックの延期や中止の懸念が高まっていることに関連し「呪われたオリンピック」と発言した。開催に向けて準備を進める競技者や関係者の気持ちを傷つける可能性があり、不適切な発言と批判も出そうだ。
麻生氏は五輪について「40年ごとに問題が起きたんだ。事実でしょうが」と述べた。1940年の開催都市は、夏季大会が東京、冬季大会は札幌が予定されていたが、日中戦争の拡大で返上。80年のモスクワ五輪はソ連(当時)のアフガニスタン侵攻に抗議し、米国や日本などの西側諸国がボイコットした。
感染が広がる現状を踏まえた開催の判断について「観客の方のことを考えるとなかなか難しい話だ」と指摘した。