テニスの四大大会で５月２４日にパリで開幕予定だった全仏オープンが新型コロナウイルスの影響で９月２０日～１０月４日に延期されることが発表され、選手や関係者からは戸惑いや反発の声が上がっている。ツイッターに女子の大坂なおみ（日清食品）はフランス語で「えっ？？？」と困惑した様子をつぶやき、男子の西岡良仁（ミキハウス）は「とても驚いた。ヨーロッパシーズン全般なくなるのかな」と投稿した。

　全仏を主催するフランス連盟の決断に、全米オープン（８月３１日開幕・ニューヨーク）を主催する米国協会は「このような決定は一方的に下されるべきではない」との声明を出し、根回し不足を非難。海外の選手からも「選手とのコミュニケーションはなかった」との不満の声が出た。

　テニスのツアーは男子が４月２６日まで、女子が５月２日までの中断を決めているが、再開の見通しは立っていない。