困難直面の聖火輸送にエール 64年五輪に随行の久野明子さん

 1964年東京五輪の聖火輸送に随行した当時の大会組織委員会職員、久野明子さん(80)が19日、東京都の日本記者クラブで講演した。日本に着くまでの各国・地域でリレーに立ち会った思い出や苦労を振り返り、新型コロナウイルスの感染拡大という困難に直面する今の組織委に「めげずに頑張って」とエールを送った。

 64年大会の聖火は8月21日にギリシャで採火され、中東や南アジア、東南アジアなどを経て9月7日に沖縄に到着した。久野さんは行程の後半部分を担当。大学時代の留学経験が買われ、派遣団通訳という立場だった。

 2020年大会の聖火は20日に日本に到着する。

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