森喜朗会長「7月24日、必ず聖火ともす」引き継ぎ式ビデオ声明で五輪開幕強調

 東京五輪の聖火引き継ぎ式が19日、ギリシャ・アテネで行われた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で不参加となった東京2020組織委員会の森喜朗会長(82)はビデオでメッセージを送り、世界中で五輪開催を危ぶむ声が高まっている中、「7月24日、(五輪開会式で)東京の新しい国立競技場に必ずこの聖火がともされることをお誓い申し上げます」と、予定通りの開幕を目指す立場をあらためて強調した。

 聖火引き継ぎ式には日本側から森会長、五輪金メダリストの野村忠宏氏、吉田沙保里氏らが出席予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、現地で外国人の隔離を要請することが決まったため、17日に急きょ取りやめとなった。森会長は01年に日本の総理大臣として初めてギリシャに公式訪問した経緯もあり、「20年ぶりの思い出のギリシャ訪問に胸を弾ませておりました私にとって、訪問中止の決定をすることになり、その晩は眠れないほど残念な思いでありました」と無念をにじませた。

 ただ、東京五輪を予定通りに開催することについては世界中から批判の声も出ているが、森会長は従来の立場を堅持。「16日にG7の緊急会合が開かれ、安倍総理と各国首脳が議論を交わした際、安倍総理が『人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証しとし東京オリンピック・パラリンピックを完全な形で実現することが重要である』という発言をし、G7首脳の皆様の支持が得られた。また、IOCのバッハ会長は東京2020大会の成功に全力を尽くすことを明言されており、延期や中止は一切検討されていない。日本の組織委員会は政府、東京都ともしっかり連携し、予定通り着実に準備を進めてまいります」と、これまで通りの見解を示した。

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