JOC山下会長 各国アスリートの不安の声に「それが多くの選手の声かは正直疑問」
日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は19日、国際オリンピック委員会(IOC)とのアジア40カ国の各オリンピック委員会との電話会議に出席した後、報道陣の取材に応じた。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、東京五輪の開催可否について注目が集まる中、IOCの示す7月24日開幕の通常開催に、JOCを含め賛同の意思が示された。延期や中止を問う声はなかったという。
IOCや組織委員会、日本政府が強硬に通常開催にこだわる中、欧米には渡航、移動制限により、大会出場はおろか練習すらできないアスリートが出てきており、不安や疑問、また延期を求める声が出てきている。山下会長は「これだけ大きな問題になっている。色んな意見が出るのは当然」とした上で「心配な声だけが報道されているが、私は多くのアスリートの声なのか正直疑問を持っている。多くのアスリートは安心安全の中で大会が開かれて欲しいと思っている。色んな考えはあって当然だが、それだけがアスリート全体の声だと思われると、大きな誤解を生む」と、語気を強めた。
「山下会長のもとに心配や不安の声は届いてないか?」と問われると、「それはきていない」と明かした。