JOC山下会長「大きな方向転換はない」バッハ会長の「違うシナリオ」発言に
日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は19日、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が、新型コロナウイルスの感染拡大で今夏の開催が危ぶまれる東京五輪について、米ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで「もちろん違うシナリオは検討している」と述べたことに言及した。
「まだ詳しいことは確認していない。ただ、昨日、日本時間の午後5時から6時30分までアジアの各国のオリンピック委員会(NOC)と、バッハ会長はテレビ会談をした。そこでは、基本的に従来の発言通り、“みんなで行動しながら東京大会の成功に向けてやっていく”と、各NOCからも意見を求められた。昨日の時点でそういった空気はなかった。以前に組織委員会とIOC理事会とテレビ会議をやっているし、ギリシャでの採火式の前にIOCのバッハ会長、コーツ調整委員長と組織委員会で会議をやっている。そこの話と昨日の話はほぼ同じ。大きな方向転換はない、という考え方。ただ、いろいろなケースを想定していくというのはどの組織でもあり得ることと思っている」と話した。