パラクライミング選手が競技映像を公開「コロナに負けるな」日本選手権中止で
障害者が行うクライミング競技「パラクライミング」で日本選手権切断障害の部で3連覇の大内秀之さん(30)が20日、パラクライミング選手20人の写真や映像を動画にまとめた「コロナに負けるな!僕たちが世の光に」をYouTubeで公開した。
20日に広島県福山市で開催される予定だった「パラクライミング日本選手権」が新型コロナウイルス感染拡大のため中止。4連覇を目指していた大内さんは「パラクライミングの認知度を上げたいとともに、世の中が少し暗くなる中で、我々の頑張っている姿が、その闇を照らす一筋の光になれば」と発案した。
スポーツクライミングは東京五輪正式種目となったが、パラクライミングは東京パラリンピックの種目として採用されていない。「この日本選手権で認知度のアップを図りたかった」と語る。
パラクライミングは視覚障害、切断、神経障害の3つのカテゴリーがあり、さらに障害の程度によってクラス分けされる。大内さんは誕生後すぐの脊髄に神経芽細胞腫という悪性腫瘍があることが判明。現在も両下肢のほとんどが動かない中で、競技を続けている。
動画には日本選手権出場予定選手や関係者の姿が収められている。動画は「YouTubeの「フォースタート force start」(https://youtu.be/-a_306wYgDI)で公開されている。