JOC山下会長、山口理事に不快感「極めて残念」 五輪開幕ムード高まるも…
東京五輪の聖火が20日、特別輸送機「TOKYO2020号」でギリシャから空輸され、宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に到着した。いよいよ26日から国内での聖火リレーがスタートする。五輪開幕ムードが高まる一方で、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(66)は「違うシナリオを検討している」と初めて五輪延期の可能性を示唆。また、日本オリンピック委員会(JOC)の山口香理事(55)が「延期」の立場を示すなど、国内外で通常開催に反対する声が高まっており、7月24日開幕に揺らぎが生じ始めた。
JOCの山下泰裕会長は20日、山口理事の五輪延期論に不快感を示した。東松島市内で「さまざまな意見があることは理解しているし、そういった考え方を持たれる方がいるのも当然だと思う」とした上で「みんなで力を尽くしていこうというときに、そういう発言をされるのは極めて残念」と語った。
また、バッハ会長が通常開催以外の可能性に言及したことについては「大きな方向転換はない、という考えと思う。ただ、いろいろなケースを想定していくのは当然どの組織でもあり得ること」と受け止めていた。