通常開催主張のIOC 崩れた結束 「全NOC賛同」から1日でノルウェー延期要請

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、開催可否が不透明な状況となっている東京五輪について、延期を要望する声が日増しに強くなっている。

 国際オリンピック委員会(IOC)は19日までに各国オリンピック委員会(NOC)と電話会議を行い、7月24日開幕の通常開催を目指す方針について「全NOCから賛同を得た」としていたが、20日、ノルウェーオリンピック委員会がコロナウイルスの問題が終息するまで五輪を延期するように求める書簡をIOCのバッハ会長に送ったことを発表。強調された結束は、あっさりと崩れた。

 各国の競技団体単位で、延期を求める声も相次いでいる。この日、米国では水泳連盟が、米国オリンピック委員会に対し、1年の延期を求めてIOCに働きかけるよう公式書簡を送った。英国では同国スポーツ界で大きな影響力を持つとされる陸上競技連盟のニック・カワード会長が延期を主張した。選手からも自身のSNSなどで延期を要望する声が噴出している。感染が急拡大している欧米では、スポーツ拠点の閉鎖により、強度の高い練習ができない選手が続出しており、このまま五輪を通常開催に踏み切れば「不公平」という声が上がっている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス