B1滋賀退団の米選手 リーグとチームを批判「安全よりも利益」コロナ対策に疑念

 バスケットボール男子Bリーグ1部・滋賀は22日、米NBAでもプレー経験のあるジェフ・エアーズ(32)が本人の希望により帰国した、と発表した。同選手は米国出身。

 クラブ側は「この度の新型コロナウイルスをめぐる世界情勢の変動により、帰国せざるを得ない状況となってしまったことはクラブとしては残念ではありますが、本人の安全や希望を最大限に尊重することにいたしました」と説明したが、米ESPNは、同選手が「リーグ、特に私のチームが選手の安全を守る対策に懸念があるため、練習もプレーもしないことに決めた。私たちは危険にさらされている。無謀な環境だった」と、リーグ、チームの新型コロナウイルスに対する対策に不満を持っていたことを報じた。

 リーグは一度中断した上で、無観客で再開したが、選手や審判に発熱があった試合が中止になるなど混乱。再び中断を決めた。同選手は「チームは毎日の体温検査など推奨されている措置をまったく取らなかった。リーグもスポンサーからのお金を心配している。彼らは選手の安全よりも最終利益の心配をしている」と、厳しく批判。そして、その背景に「五輪開催のプレッシャーもあると思う。彼らは日本が安全であると示す必要があるだろうから」と、推察した。

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