東京五輪延期へ加速 カナダ延期なければボイコット 豪州は選手に21年への準備要請
国際オリンピック委員会(IOC)の新型コロナウイルス感染拡大に伴う、東京五輪・パラリンピックの延期検討発表を受けて、23日、各国でも大きな動きが始まった。
カナダの五輪・パラリンピック委員会は、現状の7月24日開幕で進めば、東京にアスリートを派遣しないことを発表した。国単位によるボイコットの動きが表面化したのは初めて。カナダCBCによると、同委員会は「20年夏にカナダのチームを五輪・パラリンピックに派遣しないという決定を下した」と、発表したという。同委員会は安全の確保を理由に、1年間の延期を求めている。
また、豪州の五輪委員会は、同国の選手達に「2021年夏の東京五輪に向けて準備するように」と、声明を発表。同国メディア・「10デイリー」は同委員会が仮に予定通りに開幕したとしても、東京に選手は派遣しないことを示唆したと報じた。豪州は東京五輪の調整委員長を務めるジョン・コーツIOC副会長のお膝元だけに、延期時期に大きな影響をもたらす可能性がある。