1年後にコロナは終息?森喜朗会長「人類の叡智に期待しようじゃないですか」

 会見する森会長(左)と武藤事務総長(撮影・金田祐二)
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(82)は24日、国際オリンピック委員会(IOC)のトマス・バッハ会長、日本政府の安倍晋三首相、東京都の小池百合子知事らとの電話会談を終え、都内で会見した。会談では日本側から新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により7月24日に開幕する予定だった東京五輪の延期を提案。安倍首相から1年程度の延期が提案され、バッハ会長から賛同を得た。五輪史上初の延期が決まった。

 この日で本来の開幕日までちょうど4カ月。決定したのは21年夏までの実施だった。現状においては1年後とはいえ新型コロナウイルスが終息しているとは言い切れない。ただ、終息していない場合、また延期するのか?という問いに、森会長は「そこまで続いていれば、世界はとんでもないことになっている。人間生活はなくなっているかもしれない。ここまで科学技術が進歩した中で、そこまで叡智が出てこないとは思わない」と力強く話し、自身も15年に肺がんを患いながら新薬により命が助かった経験を明かし「15年にもう駄目だと言われた私が今ここにいる。まさかと思った新薬に生かしてもらっている。期待しようじゃないですか」と、呼びかけた。

 五輪は過去戦争による中止はあったが、延期は夏冬通じて史上初。IOCと組織委は23日に延期を含めて検討し、4週間で結論を出すことを発表したばかりだったが、早急な決断を求める各国五輪委員会(NOC)、競技団体、アスリートの声もあり、わずか2日で延期という答えを出さざるを得なかった。26日からスタートする予定だった聖火リレーは一時中止となった。

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