大関朝乃山がきょう25日誕生 前日会見なし、伝達式も代表取材限定…注目口上は?
大相撲の東関脇朝乃山(26)=高砂=の大関昇進が、25日午前にエディオンアリーナ大阪で開かれる日本相撲協会の夏場所(5月10日初日・両国国技館)番付編成会議と臨時理事会で正式に決まる。決定後、相撲協会は使者を派遣し、大阪市内で昇進伝達式を実施。朝乃山は看板力士としての決意を示す口上を述べる。
伝達式を控えた力士は前日に取材に応じて心境を語るのが慣例だが、新型コロナウイルスの感染防止策として、相撲協会の意向により24日の報道陣への対応はなかった。伝達式も代表取材に限定される異例の形式となる。
朝乃山は史上初の無観客開催だった春場所で11勝4敗の成績を残した。直近3場所合計32勝で、昇進の目安とされる33勝には届かなかったが、右四つを軸にした正攻法の好内容が評価された。
新大関の誕生は19年春場所後の貴景勝以来。三役を3場所で通過するのは年6場所制となった1958年以降で照ノ富士の2場所に次ぐ2位タイ。富山県出身では太刀山(後の横綱)以来、111年ぶりの大関となる。朝乃山は春場所千秋楽に「自信を持って発言したい。中学からずっと使ってきた言葉がある」と話したが、伝達式でどんな心構えを口上で伝えるのか、注目される。