ボクシング日本代表は再選考しない方針 五輪延期も「内定している通りで」
日本ボクシング連盟は25日、東京五輪の1年程度の延期が決まったことを受け、選手や関係者のコメントを発表した。日本代表は20日に開催国枠を含めて男子4、女子2選手が発表されている。
同連盟の内田貞信会長は「ボクシング競技はアジアオセアニア予選が終了していますから、この結果については不動だと信じています。したがって、国内枠の選手も内定している通りで進めたい」とし、現代表については再選考はしない方針を示した。一方で、五輪のボクシングは組織運営に問題があったされる国際ボクシング協会(AIBA)から国際オリンピック委員会(IOC)の特別作業部会に運営が移っているため「最終的な決定をするのはIOC」と判断を委ねた。
アジア・オセアニア予選で自力で出場枠を獲得したウエルター級の岡沢セオン(24)=鹿児島県体育協会=は「新型コロナウイルス感染拡大のことを考えると、当然の結果だと思います」とした上で「まずは、国民の皆様が乗り切ってもらいたいと思います。私たちにできることは、自ら楽しむことはもちろんですが、感動を与えられることです。世界中の人の沈んだ気持ちを吹き飛ばせるように準備をしていきます」と述べた。
また、開催国枠で代表入りし、五輪2大会連続出場となる成松大介(30)=自衛隊=は「まずは新型コロナウイルス感染拡大の収束を願っています。1年延期については、問題ありません。最大限の努力をして、メダルを獲得するという目標が変わることはありません」とコメントした。
アジア・オセアニア予選と開催国枠で決まった日本代表は以下。
【男子】
フライ級・田中亮明(中京学院大中京高教)
ライト級・成松大介(自衛隊)
ウエルター級・岡沢セオン(鹿児島県体育協会)
ミドル級・森脇唯人(自衛隊)
【女子】
フライ級・並木月海(自衛隊)
フェザー級・入江聖奈(日体大)