丸山VS一二三の最終決戦後に“白紙”も?柔道五輪代表見直し「これから議論」
全日本柔道連盟の中里壮也専務理事が25日、都内で取材に応じ、全日本選抜体重別選手権(4月4、5日・福岡)は予定通り男子66キロ級の五輪代表最終選考会として実施すると明言した。その上で、既に決まっている13階級を含めた選考の見直しについて「これから議論する」と言及。いったん代表が出そろった後に“白紙”となる可能性も出てきた。
全柔連は五輪本番への準備期間を確保するため、2月の欧州大会後に13階級で代表を決定。残る男子66キロ級は丸山城志郎(ミキハウス)、阿部一二三(日体大)の世界王者2人が肉薄しており、選考規定に変更を加える時間もないため、予定通り最終選考会で決着をつけることになった。
ただ、今夏の五輪開催という前提が崩れたため、再選考を推す意見もある。中里専務理事は「(法的に問題がないか)リーガルチェックした上で議論する」と、4月以降の理事会で選考見直しの検討に入ることを認めた。
一方、男子60キロ級代表の高藤直寿(パーク24)はツイッターで「やり直しになったらさすがに無理。一度(代表に)決まった選手と決められなかった選手が(再度)試合するのはメンタル面でアンフェア」と異を唱えた。五輪延期という史上初の異常事態で難しい決断が迫られる。