新型コロナ陽性の塚原直貴氏、症状出る前の28日に講習会で講師 約90人と接触
富士通は31日、陸上の08年北京五輪男子400メートルリレー銀メダリストで、現在は同社陸上競技部でアドバイザーを務める塚原直貴氏が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表した。同氏は28日に三重県鈴鹿市での陸上競技講習会の講師を務めており、接触者は約90人いたことが明らかになっている。
塚原氏は30日から所管の保健所の指導のもと、感染症指定医療機関に入院している。日本人の五輪メダリストで新型コロナウイルス感染が公表されたのは初の事例。
同氏は28日午前9時頃から午後4時頃まで三重県鈴鹿市で陸上競技講習会の講師として参加。未就学児や小学生など約80人の生徒を指導した。生徒を含め、接触者は約90人だという。その後、同日午後6時頃体調不良と発熱の症状が出たため、同県内の病院で診察を受けた。
翌29日になっても熱が下がらず、同病院から連絡を受けた所管保健所の指導のもとPCR検査を受け、30日に感染が確認されたという。三重県は参加者などを対象にPCR検査を実施する方針。