沢野アスリート委員長 同僚塚原氏の発症前の陸上教室に「会社は何度も先方に確認」
日本オリンピック委員会(JOC)のアスリート委員会委員長を務める陸上男子棒高跳びの沢野大地(39)=富士通=が1日、新型コロナウイルス感染拡大により、東京五輪の1年延期が決まったことを受けて、取材対応。感染拡大防止のため、テレビ会議形式で行われた。
31日に国際オリンピック委員会(IOC)が行った各国NOCのアスリート委員会との電話会議に出席した沢野委員長は「自分自身現役としてトレーニングを続ける中で、実際中止か延期か不安な状態だった。ゴールが見えたことでスタートを切ることができるし、不安は少なからず払拭された。関係各所に尽力いただいたことに感謝したい」と、語った。
31日に、同じ富士通に所属する陸上の08年北京五輪男子400メートルリレー銀メダリストの塚原直貴氏に新型コロナウイルス感染が明らかになった。沢野委員長は「同じ所属の仲間がコロナに感染したことは非情に残念。塚原氏の体調が心配」と気遣った。
塚原氏は症状発症前に三重県鈴鹿市で行われたイムラアスリートクラブ主催の陸上教室で小学生など82人と接触。三重県は参加者に対して順次PCR検査を行う方針を示している。沢野委員長は富士通に確認した話として「会社は何度も先方に確認し、対策も聞いた上で送り出したと聞いている」と明かし、「今後は絶対にこういうことが起こらないように対策して欲しい」と、話した。