バスケ・B1大阪でコロナ陽性1人 他に体調不良者も…コロナ禍広がる関西スポーツ界

 関西プロスポーツ界で、またも感染者が出てしまった。バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)大阪エヴェッサは2日、選手1人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。プライバシー保護のため名前は公表しないとしているが、プロ野球阪神、サッカーJ1神戸、C大阪に続き、プロスポーツ界では関西で陽性者が続出している状況だ。また、クラブ内では体調不良者が多数出ており、集団感染の可能性も浮上している。

 B1大阪は選手1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。名前は公表しないが、野球、サッカーに続き、バスケットボール選手にも感染が拡大。他のスポーツ選手との接触はなかったというが、くしくも陽性が出たプロ選手の大半が関西に本拠を置くチームの所属だ。

 オンラインで記者会見したB1大阪の安井直樹代表は「チームスタッフおよび、他の濃厚接触をしていたと思われる選手に(検査を)受けさせたい」と話した。チームは当面活動を休止。練習場のおおきにアリーナ舞洲も閉鎖し、消毒などの対応を行っている。

 当該選手は3月27日から発熱やせきの症状が出て、28日に大阪府内の医療機関を受診したが、異常なしと診断された。翌日も発熱やせきが続き、30日に大阪府内の病院で感染を調べるPCR検査を実施、夜に嗅覚の異常を訴えた。4月1日に陽性判定が確認された。

 また、当該選手とは別の5選手が3月24日に、チーム外部の7人と計12人の会食に参加。その後、外部の1人のコロナウイルス感染が発覚している。

 27日以降、会食に参加した5人を含む複数の選手やスタッフ、アリーナの関係者が発熱などの体調不良を訴えており、その数は2日までで計10人。31日には選手1人に嗅覚の異常が出たという。

 嗅覚の異常を訴える1人や、会食に参加した5人を含め、PCR検査の実施を保健所に依頼しているが、現在“順番待ち”。重症者を優先して検査していると説明を受けているという。なお、5人のうちの1人は近日中に検査の実施が決まったが、他の選手らは保健所の指示を待っている状態だ。

 Bリーグは3月14、15日に無観客で一度リーグ戦を再開したが、27日に残る全試合の中止を決定。大阪も中止の報告を受ける27日までは通常通り練習を行っていた。その後はオフに入っており、選手スタッフはすでに自宅待機となっているが、集団感染の可能性は十分に考えられる。

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