貴景勝&朝乃山、夏場所延期に前向きテレフォントーク 5月24初日へ準備

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大相撲夏場所(5月24日初日、両国国技館)などの2週間延期決定から一夜明けた4日、大関貴景勝(23)=千賀ノ浦=と新大関朝乃山(26)=高砂=が思いを語った。日本相撲協会は報道陣に対し、この日から朝稽古取材の自粛を要請。両大関は報道陣の電話による代表取材に応じた。

 夏場所がかど番となる貴景勝は東京都台東区の部屋で稽古し、立ち合いの踏み込みなどを確認。初日が10日から24日に延期されたことを前向きに捉えた。

 「いつもより2週間長く調整できると思ってプラスに考えるしかない。膝とか体を良くするためポジティブに捉えたい」。7勝8敗と負け越した春場所は左膝に違和感があったため、体を万全にする期間に充てる。

 春場所は史上初の無観客開催が少なからず影響した。「前回は無観客で寂しい思いをしたけど、コロナがはやっているので仕方ない。与えられた環境で一生懸命やっていく。今後少しずつ状況が変わってくるかも分からない。場所に向けてというより毎日の稽古に励んで体を作っていく」と前を向いた。

 春場所後に新大関に昇進した朝乃山はお祝い事も一切、自粛し、稽古に集中。この日は墨田区の部屋で基礎運動を入念に行い、下半身を強化した。

 「(延期は)協会が出した決断なので従うしかない。初日に向かってやるだけ。いつも通りに変わらず、深く考えずやっていく」と冷静に語った。

 夏場所は日程が決まっただけで、今後の状況次第では無観客、感染予防のため観客を制限する規模縮小、中止も含めて可能性がある。プロ野球、Jリーグなど他のプロ競技の動向を見ながら、判断を下すことになる。

 初日まで50日の長期は力士としても異例の調整となる。朝乃山は「僕らは気にしても仕方がない。5月(夏)場所があると思ってやるだけ。僕らは切り替えてやるしかない」と気を引き締め、「(無観客でも)テレビの前で見てくれる人も大勢いる。自分らしい前に出る相撲を見せたい。コロナで暗いニュースが続いているから、明るいニュースを届けたい」と話した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス