クライミング五輪代表・楢崎智亜「今年やりたかった」 延期へ思い語る
スポーツクライミングで東京五輪代表に決まっている男子の楢崎智亜(23)と女子の野口啓代(30)=ともにTEAM au=が9日、電話取材に応じた。2人は一般のクライミングジムの利用を避け、設備がある野口の茨城県の実家で練習を重ねている。
国内外の大会開催が見送られた現状に、楢崎智は「期間が空くので、ここでもう一度基礎を(磨く)という時間にしたい」と前を向く。五輪延期ついては、昨年の世界選手権で五輪種目の複合に加えてボルダリングとの2冠を達成しただけに、「しょうがないけど、いい流れで来ていたので、今年やりたかったなという部分はある」と率直に語った。
野口は今夏の五輪を最後に現役を引退すると表明していた。「(延期が)2年だったら選考のやり直しとかがあって、きついだろうなと思っていた。(出場権獲得者は)そのまま五輪に参加できると聞いて一気に安心した」と振り返り、「焦らず地道に、基礎的なところの厚みを出したい」と来年7月23日開幕の新日程を見据えた。