瀬戸大也「喪失感で抜け殻に」五輪延期の苦悩明かすも前向く「再スタートします!」

 競泳で唯一東京五輪代表に内定している瀬戸大也(25)=ANA=が10日、自身のSNSを更新し、五輪の1年延期決定後初めて心境を明かした。

 「東京五輪の延期が決まり2週間が過ぎました。その間に日本選手権の延期も決まり、自分の中で来年に向けての気持ちの整理ができず、今までコメントを出せずにいました。覚悟を持って東京オリンピックに向けてトレーニングや調整をしてきたからこそ前向きな発言ができませんでした。延期が決まった時は喪失感で抜け殻になりました。自分はすぐ気持ちを切りかえて来年頑張りますなんて言えなかったし、今でもまだ完全に切り替えられてない日々が続いています。コロナの関係もあり練習も全くしてない状態です」と、葛藤の日々を告白した。

 昨年7月の世界選手権で200、400メートル個人メドレーの2冠を達成し、両種目で東京五輪代表に内定。その後、200メートルバタフライの日本記録更新など、様々な泳法で自己ベストをマーク。心身ともに充実期を迎え、進化の止まらぬ25歳は、今夏に五輪が開催されれば、間違いなく金メダル最有力候補にあげられる存在だった。

 364日の延期は、勢力図を大きく変える可能性がある時間。それでも瀬戸は「これまでも練習をしてきて積み上げて来たことはタイムとして証明できているので、今後どうしたら今年以上にタイムを縮め、オリンピックで金メダルという夢を叶えられるか考えたいと思います」と必死に前を向き、「オリンピックは自分にとって何ものにも代えがたい夢の舞台です。こんな思いや経験をさせてくれるのもオリンピック。来年でも再来年でも、いつやっても絶対に金メダル獲ってやると強い気持ちを少しずつ作っていき、また再スタートします!」と、決意をつづった。

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