芝田山広報部長、申し合い・ぶつかり稽古の自粛を要請 チェック項目も各部屋に通達
日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が13日、申し合い稽古、ぶつかり稽古を控えるよう各部屋に通達したことを明かした。10日に幕下以下の力士1人が角界で初めて新型コロナウイルスに感染したことを受け、電話取材に応じた。
同部長は「陽性が出たことで今週1週間、密接のない形で稽古するように、と。土俵周りの基礎運動を中心に行ってください、とのこと」と説明した。
夏場所(両国国技館)を2週間延期し初日を5月24日に変更。力士は初日を目指し調整しているが、実戦的な稽古が制限された。
また、専門家の指導を受け、力士を含む協会員に対し、4つのチェック項目を改めて各部屋に通達した。
(1)起床時、就寝時の検温(2)気道の症状(のどの痛み、鼻水、せき)(3)味覚、臭覚の障害(4)全身の倦怠(けんたい)感の項目で、前日と比べて変化のある力士は稽古を休むよう指示した。症状が出た協会員は別の部屋に隔離。症状のない人と一緒に食事をすることを禁じた。
陽性が確認された力士に関してはこの日、協会に連絡はなかったものの「安定的ということ」と芝田山部長。同部屋を含め体調不良を訴える他の協会員は現時点ではおらず、新たにPCR検査を受けた者もいないという。