すでに悲観論渦巻く21年東京五輪 英BBC「ワクチン開発されない限り非現実的」
英BBCは17日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により1年延期された東京五輪・パラリンピックの開催について世界の健康科学者の見解として「ワクチンが開発されない限り非現実的」と、報じた。
東京大会は新型コロナウイルスの影響により、3月に1年間の延期が決まった。五輪・パラリンピックともすでに新日程が決まっているが、現状では終息の見通しが立っておらず、早くも1年後の開催を危ぶむ声があがっている。BBCの報道の中で、エディンバラ大学の公衆衛生学を専門とするデビ・スリダール教授は、2021年の大会開催は「すべてワクチンに依存している」と語っている。
同教授は見通しとして「来年ワクチンを得ることができれば、五輪開催は現実的になる。そしてこれは可能かもしれないと科学者から聞いている。1年か1年半先になると考えていたが、もっと早くなるかもしれない」と期待も滲ませながら、「科学的なブレークスルーが得られなければ、非常に非現実的となってくる」と、分析した。