瀬戸大也が梅原コーチとのコンビ解消 小学5年から師事 コーチ不在で五輪も
競泳男子で東京五輪代表に内定している瀬戸大也(25)=ANA=が小学5年から指導を受けてきた梅原孝之コーチのもとを離れたことが23日、関係者への取材で分かった。今後の態勢は未定だが、実績のある指導者のもとで活動する予定はないという。
今年に入って日本新記録や自己ベストを連発するなど順調に歩んでいた日本のエースが、1年延期された東京五輪に向けて異例の決断だ。金メダルに向け、大胆に態勢を一新して再出発する。
瀬戸は400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得した16年リオ五輪後、梅原コーチと20年までタッグを組むことで合意していた。しかし五輪の延期を受け、4月上旬に両者で協議した際に瀬戸が自立する意向を示したという。瀬戸は近い関係者に「20年に向け、梅原コーチとの練習も最後の大詰めで覚悟を持ってやってきた。もう一度同じことをやるより違ったアプローチの方が、覚悟を持って挑戦できる」と語っているという。
コーチ不在で取り組む競泳選手はほとんどいない。ある関係者は「寝耳に水だ。この先、どうするつもりだろうか」と驚きを隠しきれない様子だった。