白鵬「モチベーション1年延びた」 五輪延期で意欲新たに

 「大相撲夏場所」(5月24日初日、両国国技館)

 先場所、自己最多を更新する44度目の優勝を果たした横綱白鵬(35)=宮城野=は27日、電話取材で1年延期となった東京五輪に関し初めて言及した。父がレスリングのモンゴル代表として1964年の東京五輪に出場しており、自身も2020年東京五輪まで現役を一つの目標にしてきた。

 「64年は親父が出ていたから本当は今年だったらその目標が早めに達成できたと思うけど…」と残念がった。一方で「モチベーションもまた1年延びた」と、21年も現役への意欲がつながった。

 コロナ禍の中、調整は基礎運動が中心。「あすからでも三番稽古(同じ相手と続けて相撲を取る)をしたい」と思いを吐露した。先場所の優勝は無観客開催で夏場所の開催も不透明。「3月は祈りながら15日間戦った。もう一回、頑張らなきゃ」と危機でこそ、最強横綱の存在感を見せる。

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