競技場に歓声が戻る日は…英紙が特集「ファンは21年までスタジアムに入れない」

 英高級紙「ガーディアン」は28日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、中止、中断となっているスポーツの再開時期について、専門家4人の意見を取り上げて特集した。

 見出しは「ファンは2021年までスタジアムに入ることはできない」

 再開時期についてはサンフランシスコの内科医でフォワード・プライマリ・ケアの最高医学責任者のネイト・ファビーニ博士は「毎日検査ができ、陽性を示した人を除いて、空のスタジアムでプレーできるなら、今日からでも再開できる。でもそれができるまでに8カ月は掛かる」との見方を示した。ゴルフのような非接触スポーツは比較的早い再開が見込める一方で、バスケットボールやサッカーなどのコンタクトスポーツは難しさが増す。

 「ファンがスタジアムに戻るのに適切な時期は?」との問いに、ファビーニ博士は「今年できたら驚きます。2021年まで掛かる」とし、ジョンズホプキンス大のスポーツ医学専門のジェフ・ドレアー博士は「ワクチンが入手可能であり、効果的であることが証明されている必要がある」と、ワクチンが鍵になるとの見方を示した。

 また来年夏に延期された東京五輪の見通しについてはファビーニ博士は「来夏までに大規模なワクチン展開戦略があれば五輪を開催するのに十分な免疫力を獲得することは可能」とした上で「ただ、物事の動きをみると、来年夏までに日常社会を取り戻すことはできても、世界中の人々のために大きなグローバルイベントを開くことはできないかもしれない。再び延期されることになるかもしれない」とし、ドレアー博士も「ワクチン開発が1年から1年半かかる場合、難しい」と悲観的だった。

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