東京五輪・パラリンピック組織委員会は２８日、インターネットで取材に応じ、来夏の大会の開閉会式について、今夏に予定していた内容や演出を見直す考えを明らかにした。組織委の森喜朗会長が、一部報道で開閉会式を五輪とパラリンピック合同で行うプランに言及しており、演出家チームから一つの案として出ているという。

　組織委の高谷正哲スポークスパーソンは「想定していた今年の夏の状況と来年夏の状況は、コロナの件をはじめ、まったく異なるもの。状況が変わった以上、開会式の内容や演出をはじめ、見直さなくてはいけないところは出てくると考えている」と述べた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う大会延期で、３０００億円ともされる追加経費については削減の必要性に迫られている。

　具体的にどう見直していくかは現段階では決まっておらず、今後議論していくという。開閉会式の演出については、狂言師の野村萬斎が統括責任者を務めている。