自転車ロードレースのヴィクトワール広島・冨尾が大金星 4チーム参加のバーチャル大会
自転車ロードレースのプロチーム、ヴィクトワール広島の冨尾大地選手(23)が6日、オンライン上で行われたバーチャルレースに出場し優勝を飾った。
国内トップリーグ「Jプロツアー」の開催延期が続く中、同ツアーに所属する広島、宇都宮、さいたま、那須の4チームが共同でレースを開催。選手はルームランナーの自転車版ともいえるローラー台を使用し、バーチャルサイクリングアプリ「ZWIFT(ズイフト)」とパワーメーターなどの計測機器を連動させて、画面上の仮想世界で争った。
広島からは7人がエントリー。自宅のある鹿児島からリモートでレースに参加した冨尾は、ゴール前で一騎打ちとなった宇都宮の選手をかわした。「ずっと実際のレースが開催されない中で、オンライン上のレースではあるけど開催を待ちわびていた。チームメートともうまく連係を取って楽しく走れた。この優勝をモチベーションに変えて、これからも練習に励みたい」と声を弾ませた。
ネットでのライブ配信で解説を務めた広島の中山卓士監督は「まさか勝つとは。びっくりした。ユーチューブ配信ではネット環境の問題で、うまく配信できず、お見苦しい点も多かったと思うが、ファンの方には少しは喜んでいただけたのではないか。本当のレースのようにうれしい」と笑顔。今季から加入した期待の選手の“大金星”に手放しの喜びようだった。