伊藤美誠、五輪延期も楽しみ増えた 20歳の来年「優勝してそのまま祝杯あげられる」

 卓球女子の東京五輪代表で世界ランク2位の伊藤美誠(19)=スターツ=が7日、オンラインで取材に応じた。新型コロナウイルス感染拡大による自粛生活が続く中での近況や心境について語り、21年夏に延期された五輪へ向けては「大変な時期ではあるが、来年に向けて頑張れている。1年後に優勝できるチャンスをもっと増やしたい」と気持ちを新たにした。二十歳で迎える大舞台で、勝利の美酒を味わう。

 五輪延期という史上初の事態。ただ、10月に誕生日を迎える伊藤にとっては楽しみも一つ増えた。「来年であれば二十歳になっているので(優勝して)そのまま乾杯できるうれしさがある」。コロナ禍で国際大会も開催未定で先行きは見えないが、金メダルが希望の光。「来年優勝したいという気持ちが強いので頑張れている。五輪は自分を育ててくれる、成長させてくれる目標でもあるとすごく感じた」と、日々を前向きに生きるモチベーションになっていることを明かした。

 成長を続ける日本女子のエースは、4月の世界ランクで日本勢史上最高となる2位まで浮上。残るは頂点だが、1位には陳夢(中国)が君臨しており、「勝ったことがない選手が上にいるとやりがいがある。(陳夢に)勝てたら、自分が世界ランク1位になるチャンスはあると思うので、そこを目指して頑張っていきたい」と過去0勝4敗の宿敵打倒も大きな目標だ。

 相棒との“ソーシャルディスタンス”にも不安はない。東京五輪で混合ダブルスのペアを組む水谷隼(木下グループ)とはコロナ禍で疎遠となっているが、幼少期から親交が深い間柄。「私たち(一緒に)やらなくても、たぶんできちゃう(笑)。全く心配していない」と、金メダルに一番近いとされるペアへの自信をのぞかせた。

 外出自粛期間は映画やドラマを見て過ごしているという。「強い女性のドラマが好きで元気をもらっている。今は『ドクターX』にめっちゃはまっています(笑)」。不測の事態が起こっても、目標を失わないかぎり、伊藤美誠は失敗しない。

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