瀬古氏、山中教授へ五輪開催可能性を直球質問「来年は厳しいと聞いてひっくり返ったが…」

 日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏が13日、TBS系「ひるおび!」にリモート生出演し、ノーベル賞受賞者の山中伸弥教授へ、来年の東京五輪開催の可能性について率直に質問。山中教授は研究者が「アスリートの皆さんと同じ様な努力を行えば可能性が見えてくる」と答えた。

 瀬古氏は、山中教授へ最も聞きたかった質問をぶつけた。「先生。我々来年7月8月にオリンピックを迎えるわけですけど、先日の安倍首相と先生のお話で、来年は厳しいんじゃないかというお話を聞いてひっくり返ったんですが、その辺のところはどうなんでしょう?」

 すると山中教授は「いえいえ、厳しいと言ったつもりはなくて」と前置きし「ワクチンが出来たらオリンピックが出来るというのがかなり厳しいんじゃないかと」と改めて説明。

 来年7月までにワクチンが実用化される可能性は「あると思う」としながらも「ただオリンピックは世界中から選手も観客もものすごい数が移動されるわけですから、世界中の人に十分なワクチン量を供給するのは、かなりの時間がかかりますので、ワクチンも重要ですが、治療薬。他の病気の薬を転用するのがどれぐらい進むかがカギだと思っている」と、ワクチンが来年7月までに全世界の人に行き渡らない可能性があると指摘し、治療薬の進化が重要との考えを示した。

 来年のオリンピック開催が可能かどうかは「研究者にかかっている」とも語り、不便な状況の中、必死にトレーニングを続けるアスリートを例に挙げ「スポーツ選手は超人的な努力をされていると思うんですが、それと同じくらいの努力を研究者が行えば、オリンピックの可能性は見えてくると思います」と語っていた。

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