琴恵光 コロナ感染死の勝武士悼む「土俵に上がっている姿、天国から見守ってほしい」
大相撲の幕内琴恵光(28)=佐渡ケ嶽=が14日、新型コロナウイルス感染のため13日に28歳で死去した同期入門の三段目、勝武士さん(本名・末武清孝、高田川部屋)を悼み、日本相撲協会を通じてコメントした。
「正直、驚きました。本当にショックです」と、早すぎる死に信じられない思い。
勝武士さんは相撲の禁じ手を面白く紹介する初っ切りの名手で明るく、元気な人柄だった。「真面目な性格。(稽古に対しても)若い頃、何度か稽古した事があったけれど、とにかく真面目にやっていました。普段、同期会などでは盛り上げ役でみんなを楽しませてくれて、(初っ切りをやっている時もそうだけれど)人を喜ばせるのが好きだったと思います」と振り返った。
同じ二所ノ関一門で交流も重ねた。「(自身が)幕内に上がった時に反物を作って渡したら、それをすぐに浴衣にして着てくれた。それがすごくうれしかった。優しい同期生です」と思い出を語った。
1カ月以上の闘病に心痛。「最後まで諦めずに頑張ったと思います。今はゆっくり休んでほしいです」と冥福を祈った。同期生として思いを背負っていく。「これからは、自分たち(同期生)が胸を張って土俵に上がっている姿を見守っていてほしいです」と天国に呼びかけた。