ラグビー協会大打撃 代表戦中止で損害は「10数億円になる」
日本ラグビー協会は20日にテレビ会議で理事会を行った後、岩渕健輔専務理事がオンラインで取材に応じた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により日本開催が予定されていた国際試合ウェールズ戦(6月27日、静岡・エコパスタジアム)、イングランド戦(7月4日、昭和電工ドーム大分、同11日、ノエビアスタジアム神戸)の3試合が中止になったことなどを受け「(財政的損失の)インパクトは十数億円になる。収入の面は、かなり難しい」と明らかにした。
協会はワールドラグビー(WR)とも助成金などについて話し合いながら財政難に対応し、政府の助成金を受けることも検討している。大きな収入源となる国際大会の再開について「世界の国々、WR、各国のリーグなどと国際的なカレンダーを調整している。我々としては、いち早くラグビーをしたい。その時のために準備している」と話し、今後も「安全第一」でWRなどと協議を重ねる方針だ。
また、先日のWR会長選でビル・ボーモント会長が再選したことを報告。同会長は強豪10チームで構成する「ティア1」、日本が位置する「ティア2」という枠組みを改革する方針を示している。岩渕専務理事は「(ボーモント氏はラグビー界の)構造そのものを見直すと話している」と今後の期待を語った。