北米プロアイスホッケー（ＮＨＬ）は２６日（日本時間２７日）、新型コロナウイルスの感染拡大のため中断していたレギュラーシーズンを打ち切り、試合再開の場合はプレーオフを現行制度の１６チームから２４チームに拡張して開催すると発表した。

　昨年１０月初めに開幕したＮＨＬは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、３月１２日に中断を発表。全日程１２７１試合の８５パーセントにあたる１０８２試合を消化し、１８９試合を残していた。

　今後の日程は新型コロナウイルスの収束状況によるが、公式戦を打ち切りにしてプレーオフで試合を再開する。出場できるのは全３１チームのうち、東と西、各カンファレンス上位１２チームの計２４チーム。開催地はロサンゼルスやトロントなど北米１０都市から２都市が“拠点”に指定され、決勝戦にあたるスタンレーカップは今夏に開催したい意向を示した。

　米ジョンズ・ホプキンス大学の新型コロナウイルスに関する集計によると、米国は世界で最も被害が大きく、感染者数は現在も１日あたり２万人近く増え続け、累計で１６８万人を突破。死者数は１日あたり５００人を超え、１０万人を目前にしている。カナダの感染者数は約８万８０００人、死者数は約６７００人。