勝武士さんの同僚が冥福祈る 竜電「心にポッカリと穴」輝「頼れる兄のような存在」
大相撲高田川部屋の関取3人が1日、新型コロナウイルス感染のため、5月13日に28歳で亡くなった同僚、三段目力士の勝武士さんの冥福を祈った。日本相撲協会を通じ、コメントを出した。
幕内竜電(29)は山梨県甲府市の同郷で小学1年から親交があり、付け人を務めてくれていた。「勝武士は小学校1年から通っていた柔道スポーツ少年団から、22年間ずっと一緒で誰よりも自分のことをよく知る弟のような存在でした。入院後、心配で送ったメールに『大丈夫です!!また連絡します』ときた返信が最後となってしまいました。明るく、優しく、いつもそばにいるのが当たり前の存在を失い、心にポッカリと穴が空きました。しかし前を向き、これからも見守ってくれている勝武士と共に、今まで以上に相撲道に精進します」と、これからも一緒に戦っていくことを誓った。
幕内輝(25)は「勝武士さんは10年間、共に頑張ってきた仲間であり、頼りになる兄のような存在でした。関取に上がってからも時には厳しく、時には励まし合い支えてくれました。勝武士さんとの思い出を忘れずにいつまでも見守ってくれると信じて、より一層頑張っていきます」と、悲しみをこらえ前を向いた。
十両白鷹山(25)は自身もウイルスに感染した。「(勝武士さんは)入門した頃から優しく、さまざまなことを教えてくれた、まさに兄貴のような存在でした。普段から助けてもらうことが多く、何かあると真っ先に勝武士さんを頼っていました。明るく、太陽のような存在の勝武士さんを胸に、これからも精進します」と語った。