高田川親方、ショック隠せず「忘れられない」 “一番弟子”勝武士さんの死悼む
新型コロナウイルス感染のため、5月13日に28歳で亡くなった元大相撲三段目、勝武士さんの師匠、高田川親方(53)=元関脇安芸乃島が1日、日本相撲協会を通じ、思いを語った。親方自身と弟子の十両白鷹山(25)も感染し入院、治療の末、現在は回復した。
中1時にスカウトした“一番弟子”の死にショックは隠せない。「部屋を興す前、最初に声をかけた。『俺が親方の本当の一番弟子だ』とうれしそうに話していた顔が忘れられません」としのんだ。
悲しみを乗り越え、天国に奮闘を届ける。「勝武士と一緒に部屋一丸となって頑張っていこうと最期のお別れでみんなで誓い合いました」。7月場所(7月19日初日、両国国技館)に向け本格的な稽古も徐々に再開する。
兄弟子の幕内竜電(29)は山梨県甲府市の同郷で小1から親交があり、付け人も務めてくれていた。「22年間ずっと一緒で弟のような存在。入院後、心配で送ったメールに『大丈夫です!!また連絡します』ときた返信が最後となってしまいました」と無念さをにじませた。