紀平梨花がオーサー氏に師事「絶対に成長できる」 羽生ら指導の“金メダル請負人”
フィギュアスケート女子で四大陸選手権2連覇の紀平梨花(17)が、男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦(25)=ANA=らを指導するカナダ人のブライアン・オーサー氏に新たに師事することが13日、分かった。紀平が那覇市内で共同通信の取材に応じ、明かした。浜田美栄氏が従来通りにメインコーチを務め、オーサー氏が第2コーチに就く。
22年北京五輪の金メダルを目指す日本女子のエースが新たな環境からさらなるレベルアップを誓う。第2コーチとしてオーサー氏に師事すると決めた紀平は「(2年後の)北京五輪へ向けて絶対に成長できると考えて決めた」と明かした。
オーサー氏は14年ソチ、18年平昌五輪で羽生の金メダル獲得をサポート。10年バンクーバー五輪で金メダルを獲得したキム・ヨナ(韓国)も同氏に師事していた。3大会連続でまな弟子に金メダルを取らせた“請負人”だ。
新型コロナの感染拡大の影響で現在はオーサー氏のいるカナダに入国できないが、制限が解除され次第、7月にもトロントのクリケットクラブで練習を行う予定。「新たなスピンやステップからのジャンプなども学びたいし、トップ選手の動きを見てたくさんのことを吸収したい」と意気込みを口にした。
紀平は北京五輪のプレシーズンを見据え、サルコーとトーループの2種類の4回転ジャンプ習得を目標に掲げた。19年12月のグランプリ(GP)ファイナルでは4位に終わり、表彰台を独占したロシア勢に対し「超えないと北京五輪でも優勝をつかめないんだと意識して、今回は負けないと自信を持てる状態で試合に臨めるように練習したい」と対抗心を燃やした。