アーチェリー・山本博「無観客なら東京でやる意味あるの」久々の記録会で私見述べる
新型コロナウイルスの影響で中断していたアーチェリーの大会再開が本格化し、横浜市の富岡総合公園アーチェリー場で14日、2004年アテネ五輪銀メダリストの山本博(日体大教)らが参加して記録会が開かれた。57歳の大ベテランは「試合の感覚に慣れず、苦労した」と3月以来の実戦に戸惑いを口にした。
矢を放つ時を除きマスク着用が求められ、競技前には検温も。5度の五輪でメダル2個を獲得した山本は出場予定の12試合がなくなり、1カ月ほど矢を放つ練習もできなかったという。「開催と聞いて本当にうれしかった」と、前夜は興奮で寝付けなかったそうだ。この日は丁寧に撃つよう心掛けた後半に盛り返して645点で2位だった。
東京五輪は1次選考会で敗退したが「パリもロサンゼルスも狙っていこうと思っている」と衰えぬ五輪への情熱を語った。来夏の東京五輪の簡素化については「もしも観客の数を減らすとか、無観客になったとしたら東京でやる意味があるのか」と私見を述べた。