鹿児島国体の年内開催を断念 延期協議継続も後続県反発必至で厳しく…

 日本スポーツ協会、日本障害スポーツ協会、スポーツ庁、鹿児島県は19日、都内で会見し、今年10月予定の鹿児島国体、全国障害スポーツ大会について、10月開催は断念し、延期することを発表した。国体本大会の中止や延期は初めて。

 国体は全国から3万人を超える選手や関係者が参加し、観客を含め80万人の来場が見込まれる。医師など専門家からは「国体のような大規模スポーツイベントは約1年程度開催は困難」と指摘され、新型コロナウイルス感染拡大の不安を払拭することができなかった。また、各地の予選なども中止となっていた。年内の開催は難しく、来年の同時期以降の開催を模索する。

 来年以降の開催を協議していくが、国体は各都道府県の持ち回りで開かれており、2024年まで開催県が内定している。来年開催の三重、22年の栃木、23年の佐賀、24年の滋賀などは開催に影響がないように配慮を求めている。スポーツ庁の鈴木大地長官は「合意できる案を探りたい」と話し、鹿児島県の三反園訓知事は「今後の開催県にはご迷惑をお掛けすることになるが、心からご協力をお願い申し上げる」と求めたが、難航が予想される。

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